いただきます夫婦の世界一周レポート

私たちは2013年10月16日より、「オーガニック」「自然と調和した暮らし方」をテーマに夫婦で世界一周の旅を始めました。 旅の途中で見つけたもの、感じたことなど自由にアップしていきます。 また、いただきますを世界に広める夫婦として、「いただきますの日」プロジェクトにも参加しています。 http://itadakimasu1111.jp/?p=1795

フランクフルトのビオ農場 その1

フランクフルト郊外に、「ドッテンフェルダーホフ」というビオ農場があると聞き、見学に行ってきました。

農場の最寄駅「Bad Vilbel」へは、フランクフルト中央駅からS6の電車に乗って20分ほど。…と文字で書くと簡単だけれど、ドイツ初の私たちにとってはまず電車がよくわからない!とりあえず、「6」と書かれた地上ホームまで行き、近くの自動券売機で「Bad Vilbel」までの切符を購入(4.35ユーロ)。発車は10分後ということでほっと一息…つけるはずだったのですが、発車ホームを示す電光掲示板に自分たちが乗るはずの電車が見当たらない。周りをみると、たしかに近くに止まっている電車はどれも「あっしは長距離列車でねえ」とでも言いたそうな顔をしている。二人で首をかしげていると、向こうに「S」のマークを発見。どうやら「S6」の電車が止まるのは100番台の地下ホームらしい!私たちはそそくさと下りエスカレーターに飛び乗った。
ところでドイツでは、「改札が無い代わりに、自分で切符に刻印してから乗らないと不正乗車とみなされて罰金をとられる」らしい。地下ホームまで降りてきてしまったものの、その刻印をするための機械とやらが見当たらない。この時点で発車2分前。罰金だけは逃れたい。
ホームから再び上のフロアに戻ると、隅のほうで話をしている駅員さんたちを発見。訊けば「刻印はいらないよ、電子システムでやってるからね」とのこと。
正直よくわからなかったけどもう発車は目前。「サンキュー」とだけ言い残して階段を降りると、まさに電車がホームに入ってくるところでした。
電車に乗り込んで車内を見回すと、スーツ姿のおじさんが1人いるだけの4人掛けのボックス席が目に入った。私たちは彼の向かいに、並んで腰かけた。手持ちの路線図を広げながら「方向あってるよね?」などと話していると、向かいのおじさんが「英語は話せる?何か手伝えるかい?」と声をかけてくれた。ドイツ人やさしいー!この電車で合っていること、あとどれくらいで着くかなどを丁寧に教えてくれました。
しばらくすると、車掌さんがやって来たのでおのおの切符を見せた。車掌さんは切符をみてうなずくだけ。「電子システムって一体?」と私たちはさらに首をひねることになった。

(後から調べた情報によると、刻印が必要な場合には「Bitte vor Fahrtantritt hier entwerten (乗車前にここに刻印してください) 」と切符に書いてあるのだそうです。ベルリン中心部の電車のチケットはこのタイプでした)

***

無事Bad Vilbel駅まで着いたら、あとは農場まで、のんびり歩いて30分ほど。

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緑の道をてくてく歩き・・・ 

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あったー!ドッテンフェルダーホフ。
アドルフ・シュタイナーの提唱する「ビオダイナミック農法」に基づいて運営されているこの農場は、ビオ認証機関「デメター」の認証を受けています。 

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農場へ続く道を進んで、まず最初に行きあたるこの建物はビオショップ。食品から洗剤などの生活用品に至るまで、ビオの商品が並んでいます。
ちょうどお昼の時間ということで、まずは敷地内にあるカフェへ♪農場内で作られた野菜や果物、チーズ、パン、ケーキなどとことんビオなメニューが提供されています。 

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English Menuはないので、ドイツ語がわからなければレジ横のガラスケースを見て食べたいものを選ぶと良いです。ドリンクは周りのテーブルを見てありそうなものを頼みました。注文は英語で出来ます。 

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野菜たっぷりのキッシュ。奥のはクランベリーケーキ。
どちらも優しい味で、食べているとしあわせな気持ちになります♪
すると美味しそうな匂いをかぎつけたのか、何やらネコがやってきて足元でもぞもぞ… 

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そしてネコパンチ。

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 なぜか同席。

***

ネコカフェで元気になったあとは、農場の内部へ。
暗い牛舎の中をうろうろしながら写真を撮ったりしていると、奥からこちらに向かって歩いてくる人がいるのが見えた。

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「ハロー」と声をかける。「こんにちは」あれ?日本人の方だ!
お名前は、Yukikoさん。2012年までこの農場内のパン工房で働いていて、今は農場内に住みながら、別の町のパン工房で働かれているのだそうです。
「お二人はもうランチ食べました?よかったら、一緒に食べますか?」
実はまだお腹に余裕があった私たち。Yuikoさんの親切心に甘えて、スタッフ専用の建物へと案内してもらうことにしました。

 

その2へ続く

 

 

written by Kyoko

日本人が経営するオーガニックショップDistel(ディステル)へ行ってきた!in Germany

 

ドイツ・フランクフルト中央駅から地下鉄で数駅、もしくは徒歩20分くらいのところに日本人の方が経営するオーガニックショップがある。「Distel(ディステル)」と名付けられたそのお店は、フランクフルト市内で最も古い歴史を持つオーガニックショップだ。店名のDistelは「安心・満足・独立」などの花言葉を持つ「あざみ」という花のことらしい。

 

僕たちがお店にお邪魔したのは月曜のお昼頃。その日は気持ちのよい晴天だったので、先の中央駅から、お店まで歩いた。数日前まで滞在していたフランスやベルギーと比べ、ドイツは日差しが強く感じられた。歩いていると、側をトラムが走ったり、ちょっとした公園が行く先に見えたりした。中央駅のまわりは割と殺伐としていたのだが(夜の外出、特に女性ひとりでの外出は避けた方が無難と聞いた)、少し歩くだけで、随分と印象が変わるなと思った。ホームページにあった地図を何度か確認しながら進んだ。シンプルな道順を辿っていくと、ほどなくお店が見つかった。

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お店に入ると「いらっしゃいませ」と声が聞こえた。久しぶりの日本語に、なんだか嬉しくなった。「こんにちは」と挨拶し、まずは店内をひと巡り。

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ずらりと並んだオーガニックワイン

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野菜や果物。奥のスペースには、オーガニックコスメも。

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湯飲みなど「日本を感じる」商品も多く揃っていることに目がとまる。

 

 

店内を見ていると、日本人女性の店員さんが「ご旅行ですか? 」と声をかけてくれた。「そうです」とこたえた後「オーガニック」をテーマに僕たちが旅をしていることを伝えた。「おもしろそうですね」とその人は微笑んでくれて、店長さんに僕たちのことを紹介してくれた。

 

言うまでもなく、店長さんとは、冒頭で書いた「オーガニックショップを経営する日本人」その人だ。お名前は片倉 直彦(かたくら なおひこ)さん。

 

突然の訪問にも関わらず、ショップのこと、そして片倉さんご自身のことについてお話を聞かせていただくことができた。以下、インタビュー形式でその時の様子をふりかえってみたいと思う。

 

ーーDistelはかなり歴史のあるショップだと聞いていますが、ずっと片倉さんが経営されているのでしょうか

 

いえ、ぼくは4代目なんです。もともとドイツ人の方が経営していたものを、僕が引き継いだ形です。だから、ショップ名も僕がつけたわけではないんですよ。この店は、フランクフルト市内はもとよりドイツ国内でも、おそらく唯一の日本人経営のオーガニックショップだと思います。

 

ーー片倉さんが店長になる前と後で、お店にどのような変化があったと思われますか

 

僕が店長をやる以前、この店は、かなりヒッピー色の強い店だったんですよ。ヒッピー志向の常連客たちが来ては語り合う「場」のような感じだった。近くにゲーテ大学がある関係で、この辺りは学生が多いんです。この店は、フランクフルト市内で最古の歴史を持つオーガニックショップなんですが、開店したのはちょうどヒッピームーブメントが起きていた頃です。そうした若者達のニーズに応える場でもあったのでしょう。いまでこそ「オーガニック」はメジャーなものですが、開店当時はそんなことを言っている人はほとんどいなかったはずです。そう考えると、初代オーナーは並々ならぬ思いをもって、店をはじめたんだろうと思います。

 

ーー取り扱っている商品も今とは違ったのでしょうか

 

随分と違いましたね。以前は、まず品数がとても少なかったんです。しかもあるのはアクセサリーとかコアな人向けのものが多かった。僕は引き継ぐ際に、もっと気軽に人々が来られる店にしたいなあと思ったんです。例えば、あそこにあるコスメ類も、以前はほとんど取り扱っていなかったものですよ。あとは「日本人店長」ならではの商品も多く取り揃えようと思いました。なので以前と比べると、お店に来るお客さんの層も変化したなあという感じがあります。

 

ーードイツの「オーガニック」事情についてどう思われていますか

 

ドイツは「オーガニック先進国」と言われていますよね。生活している身からしても、近所のスーパーで気軽にBio(※)商品を買えるのは、やっぱりすごいことだと思います。ただ「先進国」ゆえの問題もある。例えば、大手のスーパーがBioの果物や野菜を大量に購入し、それを安く売ると、消費者の手には届きやすいですが、生産者には大きな負担になります。ドイツ国内で、負担に耐えかねた生産者が反発運動を起こした事例も過去にはあるんです。実際、昨年度のドイツ国内における有機農地の作付け面積は減少しています。「有機ではやっていけない」と辞めてしまう農家がいるということです。この問題を受け、大手スーパーは隣国からBio製品を購入し量を確保しているようですが、これにも問題がある。それは空輸する際に出る大量の排気ガスです。こうなってくると、結局Bioってなんだっけ? ということになりますよね。これは難しい問題ですけど、僕はドイツ人なら解決できるんじゃないかとも思っているんです。なぜなら、ドイツ人は徹底的に考える人たちなんですよ。根本の部分まで深く考える。日々ドイツ人と交流し、痛感することです。例えば東日本大震災以降、日本製品について、日本人以上にドイツ人は考えているなと感じることが多々ありました。特にチェルノブイリを経験した世代は、すごかった。だから、彼らなら、オーガニックの問題に対しても良い解決策を見つけられるような気がするんですよね。

 

※Bio…有機農産物や有機加工食品を表す言葉。主にヨーロッパで使われている。

 

ーー片倉さんはもともとBioに興味があったのでしょうか

 

もともと妻がBioに興味を持っていたんです。それに僕も影響を受けていたんだと思います。でもドイツへ来た当初から「オーガニック」に関することをしたいと思っていたわけではなかった。ドイツならではのことをやりたいなという意識は持っていて、それに「オーガニック」が合致したんだと思います。ドイツへ来てからしばらくは全然違う会社でアルバイトのようなことをしていたんですけど、ある時この店が4代目を募集していることを知りました。

 

ーー求人を知ってすぐに応募されたのでしょうか

 

いえ、しばらくは悩みましたね。悩んでいる時に、先の震災が起きました。僕の実家は仙台なんです。あの時は両親と2週間ほど連絡がとれなくなりました。幸い両親は無事でしたが、後にその当時の状況を聞かされ、改めて食の大切さを痛感したんです。お店をやろうと決意した大きなきっかけはそれでしたね。あとは食に関わる仕事をしていれば、もし両親が仙台からこちらへ避難してきたとしても、美味しいものを提供できるだろう、という思いもありました。

 

片倉さんは、とても穏やかな口調でそう語ってくれた。時折、僕たちの旅についても質問をしてくれた。店内の良い雰囲気の中で、良いお話を聞けたことが嬉しかった。話が一段落したところで「お茶でもどうですか? 」と片倉さんが薦めてくれた。せっかくなので、お店のパンを購入し、お茶と一緒に頂くことにした。

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「ドイツを感じられるパンをお願いします」と言って出してもらったパン。くるみの食感を楽しみながら、あっという間に完食した。贅沢な昼ご飯。

 

ご飯を食べながら、そばでデスクワークをしていた男性のスタッフさん(こちらも日本の方)とお話をした。聞くと、年上のドイツ人女性と学生時代に結婚をして、ドイツへやってきたのだそうだ。どこかで聞いたことのあるような身の上に、とても親近感を持った。

 

ちょっと覗くつもりで訪れたのに、気がついたらすっかり長居してしまった。とても居心地が良かったからだ。最後に桃やパン、奥さんのコスメや友人へのお土産を買った。f:id:kimura_fu-fu:20140505212132j:plain

写真は、帰り際にショップのみなさんと撮ったもの。左から店長の片倉さん、スタッフの純さん、しんちゃん。

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これは奥さんがセルフタイマーを調節している時に間違って撮られた写真。でもスタッフみなさんの自然な笑顔がばっちり撮れていた。写真からでも十分に伝わると思うが、スタッフさんは、みなさんとてもチャーミングで面白いです。

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そして最後は、なぜか鼻の下をのばしておしまい。楽しいひとときをありがとうございました!

 

帰りの足取りは、行きよりずっと軽かった。外の晴天も、行きよりずっと心地よかった。

 

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Distel(ディステル)

 

住所:Homburger Str.17 60486 Frankfurt

営業時間:月~金 11:00~19:30/土 10:00~17:00

定休日:日曜日および祝祭日

 HP:http://www.distel-bioladen.com/

 Distelで取り扱っている商品は上記ホームページからも購入可能です!

 

 

written by Shunsuke

 

 

 

スコットランドのオーガニックショップ“Earthy”

 ロンドンに2泊、ストーンへンジのあるソールズベリに1泊したのち、夜行のコーチに乗ってやってきましたScotland!
(Coach=長距離バスのこと。同じ名前のNYブランドのマークは馬車だよなぁ、なんて思ってたら、昔はホントに馬車だったみたいです)


ロンドンからスコットランドの首都・エディンバラまでは9時間。キツイかなーと思っていたのですが、幸いまだ時差ボケがあったため、23時(日本時間あさ7時)にバスに乗るやいなや泥のように眠ってしまい、気付けば夜明け。バスの車窓からはスコットランドの燃えるような美しい朝焼けを眺めることができました。

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自然豊かなイメージの強いスコットランドですが、エディンバラは海に近い古都。エディンバラ城を中心に広がる美しい町並みは、世界遺産にも登録されています。

今回は、そんなエディンバラに3店舗を構えるオーガニックショップ「Earthy」に行ってきました!

私たちが行ったのは、エディンバラ駅の北側にある、shop&restaurant併設のお店。
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まずドアを開けると、期待通り山のようなオーガニック&エコグッズ!

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にゃんにゃんおのカンカンお(^ω^)

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そしてたくさんの新鮮な野菜たち。

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おっきい!

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パンも美味しそう。

 

ジモティーらしき白人さん夫婦が紙袋いっぱいに食品をつめて帰っていくのを横目に、私たちは慎ましくバナナ2本とシャンプーを購入。バナナは翌朝食べましたが、甘くて美味しかったです♪
(ちなみに…ロンドンで迎えた初めての朝、カフェでイングリッシュ・ブレックファストを食べたところ質素なわりに平気で1000円とかしたので、それ以来朝食は手頃なものを買って部屋で食べるようにしてます)

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せっかくなので買い物ついでに併設のレストランでスコーン&お茶をすることに。デリも種類が豊富なので、ランチにも良さそう。


天井からたくさんの電球がぶらさがっているのを見て、電球をぶらさげるってやっぱり良いよね、日本の古民家にもこんな照明似合うだろうね、なんて話しながら店内をきょろきょろ見ていると、壁に書かかれた、ある言葉が目に留まった。

”YOU ARE HOW YOU EAT AS MUCH AS WHAT YOU EAT”

「You are what you eat」は、「健康は食にあり(あなたはあなたが食べるものでできている)」という意味の英語の諺。良い言葉だなーと思って私も記憶していたのですが、なるほど「何を食べるか」と同じくらい「どう食べるか」が大事!ってことですよね。
そういえば、「イギリスの料理はマズイ」と世界的に言われるようになった原因の一つに、「野菜がへろへろになるまで何時間も茹でる」というのがある、という話を聞いたことがあります。当然、そこまで茹でたら栄養素も旨みも流れ出てしまいそうなもの。今でこそそんなことはあまりしなくなったそうですが、フレッシュな栄養素がとれる食事をしようぜ!というこのお店のスタイルが表れた言葉なのかもしれません。

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ところで、今、エディンバラの「the elephant house」というカフェでこの記事を書いています。J・K・ローリングハリーポッターシリーズの前半を執筆したカフェです。あいにく私はハリーポッターって観たことも読んだこともないのですが(もはや希少種?)、その名のとおり店内中ゾウの飾りばっかりの、あたたかい雰囲気のカフェです。


ちなみに電車で1時間半ほど北へ行けば、夏目漱石が「草枕」の草稿を書き上げたとされるピトロッホリーという街があります。残念ながら今回の旅ではそこまで足を伸ばせませんが、こんどスコットランドに来た際には、ぜひとも!行きたいところです。

 

 

written by Kyoko

カンボジアで再び「世界一の胡椒」を!クラタペッパー

 

私たちのfacebookページ11月28日の投稿で「地雷原をオーガニックコットンの畑にする」取り組みをされているNPO団体、Nature saves Cambodiaさんをご紹介させていただきました(https://www.facebook.com/harmony.with.nature.world.journey/posts/430063117116753)。

 

投稿にもある通り、畑の見学はできなかった私たちですが、代わりにNature saves Cambodiaさんより、カンボジアのオーガニック情報をいくつか教えていただきました。その中にあった「クラタペッパー」へ、先日行ってきましたのでご紹介します。

 

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カンボジアの首都プノンペンの、独立記念塔から歩いて15分程のところに「クラタペッパー」はあります。地球の歩き方にも掲載されている有名店です。お店につくと、まず目についたのが、乾燥中の胡椒。ずらりと並んでいました。

 

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「クラタペッパー」の創業者は日本人の倉田浩伸さん。かつて、カンボジアで作られる胡椒は世界一の胡椒と称されていましたが、内戦の影響を受け生産量が激減。そこで、もう一度カンボジアで世界一の胡椒を作ろうと、倉田さんは胡椒作りを始めたのだそうです。

作り方は、昔からカンボジアで行われてきた伝統的なもので、化学肥料も使っていません。

 

 

オーガニックの胡椒!? と思われる方も多いのではないでしょうか。

私たちも、どんなものなのか、全く想像できないまま、お店へ入りました。

  

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店内に入ると、その豊富な胡椒のラインナップに驚きました。一般的なブラックペッパーから、胡椒の佃煮や胡椒の酢漬けまで…!

 

試食をさせていただきましたが、辛みが爽やか(うまく表現できなくてすみません。とにかく不快な感じがしない辛さ!)で調味料というよりも、おつまみのように、胡椒だけで食べられてしまう感じでした。辛いものが苦手な俊介も、これは大丈夫でした。私たちのおすすめは胡椒の佃煮です。ご飯が欲しくなる味でした!

 

商品の中には、いくつかの胡椒がセットになってかわいくラッピングされたものもありました。プレゼントにぴったりな感じだったので、私たちも家族へ購入しました。

 

また店内では、胡椒の他に、オーガニックな布製品なども取り扱っており、その中にはNature saves Cambodiaさんの畑でとれた綿製のハンカチもありました!アジアでトゥクトゥク(三輪バイクです)に乗る際にハンカチは必需品なので(排気ガスが本当にひどいので)、迷わず購入しました。ハンカチは、肌触りがよく、敏感肌の方にもおすすめできる商品です。

 

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店内にある、透明扉の向こうでは、従業員の方々が胡椒の実の仕分け作業をしていました。「クラタペッパー」では、現地の人々が働く姿を、扉越しではありますが直接見ることができます。私たちが覗いていると、時折顔をあげて微笑んでくれました。

 

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 クラタペッパーの商品はオンラインでも購入することができます。みなさんも世界一の胡椒を、味わってみてはいかがでしょうか?

 

 

<クラタペッパー>

Adress:#206E0 St.63&322,Phnom Penh Cambodia

Tel:+855 12 842 970

URL:http://www.kuratapepper.com/index.html

 

<Nature saves Cambodia>

URL:http://naturesavescambodia.org/ 

関連記事:http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/news/peace/912nature-saves-cambodia.html

 

 

written by Shunsuke

 

 

 

 

バリ島・ウブドのレストラン“Sari Organic”

ウブドの田んぼの中に佇む一軒家レストラン、“Sari Organic”に行ってきました!

お店に併設された畑で採れた有機野菜を使って、ヘルシーなお料理を提供してくれるオーガニック系レストランです。

アクセスがあまり良くないにもかかわらず、連日多くの客で賑わう有名店なのだそう。現地タクシーの運転手さんも、「とても人気がある」と言ってました。

 

まずは、行き方のご案内。

ウブド王宮を右手に見てRaya Ubud通りを10分ほど歩くと、こんな看板が見えてきます。気付かず通過してしまわないよう頭上に注意!(私たちは通りすぎました)

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Raya Ubud通りから右折して坂を上ると、道が二つに割れるので、右に進みます。左は人の家の敷地なので、間違って入らないように注意!(私たちは入りました)

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左右を田んぼに囲まれた、細い道を進んでいきます。

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 15分ほど歩いたところで、お店に到着!ここまでで、汗だくです。

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 店内からは、一面に広がる田んぼを眺めることができます。稲穂が風に揺れて波打つ様は、まるで海のよう!

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歩いてお腹ペコペコになったので、さっそく注文。

こちらはハウスサラダ。アボカド久しぶりに食べた気がする!

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マッシュルーム・チキン。東南アジアに来てから辛い物ばかり食べてたので、優しい味が沁みました!ライスは玄米と赤米のミックス。

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チキン・ブリトー。パイ生地の中身は野菜たっぷりのケチャップライスみたいな感じ。こちらもお米は玄米と赤米のミックスでした!

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これにスイカジュースとオレンジバナナマンゴースムージーを入れて、全部で1500円ほど。バックパッカー的には贅沢ですが、日本で同じクオリティのものを食べようと思ったら絶対にこれじゃ済まない!

店員さんもとっても感じがよく、帰りに併設の畑の写真を撮っていたら「二人の写真を撮りましょうか?」と声をかけてくれたので、お願いしました。

 

ウブドにいるうちに、もう1回くらい行きたいなあ。

 

written by Kyoko

Bali Eco Village その2

一夜明けて、オーガニックガーデンに行ってきました!

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畑で作業していたおじさんに声をかけてみたら、ガーデン内を案内してくれることに。とっても親切。

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色んな野菜や果物、ハーブなどが、バリの強い日差しの下で元気に育っていました。

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上の細長いのはタマネギ。ナシ・ゴレンにするのだそうです。恥ずかしながら私、タマネギが畑でこんな風に葉を生やしてるなんて知りませんでした。
 
ガーデン内にはいけすもあり、おじさんがエサを撒くと魚たちが水面に顔を出していました。食用なのかどうかは謎。

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今回訪れた“Bali Eco Village”は、バリ信仰やヨガによるスピリチュアルなパワーと、オーガニックや自然といった物質的なパワーがうまく合わさった、素敵な空間でした。
食を考えることは、自然を、命を、地球を、時間を、労働を、そして自分を考えること。また自分を考えることも、自然を、命を、地球を、時間を、労働を、そして食を考えることになる。シンガポールの“Bollywood Veggies”もそうでしたが、「オーガニック」と「スピリチュアル」って、結びつきやすい関係にあるのかもしれません。日本の「医食同源」、英語の「You are what you eat」という言葉からもわかるように、自分の身体は自分が食べた「他の命」によって構成されている。そのことを見つめる時間って、生きてくうえでやっぱり必要だと思います。

 

 

written by Kyoko

 

Bali Eco Village その1

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バリ島北部・キンタマーニ高原のバトゥール湖から車で約50分、車がやっと通れるくらいの長い長い未舗装の道を抜けたところにある“Bali Eco Village”へ行ってきました!
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広い敷地内には、ニワトリ、牛、そして数匹の犬が一緒に住んでいます。
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↑モーニングコールは彼らの「コーケコッコー!!!」というけたたましい鳴き声(スヌーズ付)。
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宿泊は敷地内に点在するコテージで。オーガニックガーデン、ヨガスペース、スパも併設されています。オーガニックガーデンについては、次回あらためて記事にしますね♪

夕方、共用スペースで寛いでいると、スタッフの方がやってきて、「これからセレモニーをやるので、よかったら参加しませんか?」とのこと。せっかくなので、私たちも用意してもらった布を腰に巻いて出席しました。

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写真奥の白い服を着た男性が、祈りを捧げるひと。スタッフ以外の参加者は、みなさんこのエコビレッジに一ヶ月間、メディテーション(瞑想)のために滞在している各国のヨギーニなのだそうです。
セレモニーでは、自分の手をお香の煙で清めながら祈ったり、この白い男性からティルタ(聖水)を頭・口・顔にいただいたり(思考・言葉・行動を清める)、お花を耳の上に挿したり(いつも良いことが聞けるように)、ビジョ(濡れた米)を鎖骨の間と額につけたり(米は「神からの恵み」のシンボル)して、バリ・ヒンドゥー教の世界を体感することができました。

 

セレモニーが終わったあとは、オーガニックガーデンで採れた野菜たちを使ったディナー。二人でサラダとナシ・チャンプルーとベジタブル・カレーをいただきました。野菜は緑の味がすごく濃くて、ちょっと苦いくらい。でも、元気な野菜の味って本来こんな感じなのかなあ、と思いました。

そして翌朝は、オーガニックガーデンへ。詳細は後に続きます♪

 

 

written by Kyoko